Huygens
Scientific Volume Imaging社は1994年にデコンボリューション処理ソフト専門会社としてオランダ(アムステルダム)に設立されました。クロスプラットホーム(Mac OS-X, Windows, Linux)で実行可能で、さまざまな光学顕微鏡を使って取得する生物系画像データに生ずる光学ボケ取り(反射及び周辺ボケを除く)及びZ方向解像度を数学的手法で改善するソフトウエアです。
◆アプリケーション◆
サンプル画像はメーカのリンク先でご覧ください。
■ Genetics and Developmental Biology
メーカの日本語ホームページでは主要な情報が日本語で説明されています。
下記リンク中の xxxx/J は日本語ページにリンクされています。
■特徴
- Maximum Likelihood Estimation(MLE)アルゴリズムの採用
- クロスプラットフォーム(Mac OS-X, Windows, Linux, Unix)のスタンドアロン
- 豊富な画像処理モジュールに対応(Confocal,Widefield,Nipkow Disk,Muti-Photon,STED,LightSheet,ArrayDetector)に対応
- 2次元、3次元チャンネル、タイムラプスに対応
- 手順に従ってパラメータを入力する簡単操作(Essential)
- PSF distillerでビーズ測定からPSFを作成
- ファイルサポート標準(ICS, TIFF, OME 他)
- 拡張ファイルサポートオプション(Abberior,Zeiss,Leica,Olympus,Metamorph,Nikon,BioVision 他)
- マルチ、タイムラップス表示機能(標準)(Twin Slicer )
- ボリュームレンダリング表示機能(標準)(Simulated Fluorescence Process/J)
■ベイシック製品の種類
Huygens Essential/J | インタラクティブ操作でデコンボリューション (一般生物研究者向け) |
Huygens Professional/J | デコンアルゴリズムの選択及び画像演算、操作、表示、解析などがサポートされ、スクリプトで処理がカスタマイズできる上級者向けバージン(生物物理学研究者向け) |
Huygens Core/J | マルチユーザの使用が可能でリモートでHuygensを操作できる |
Huygens Localizer/J | 高分解能画像(STORM/PALM)用 2D&3Dローカライザー |
■使用方法の種類
Node-locked | 実行するPC1台にロックして使用する |
Everywhere Subscription | 複数台のPCからログインで期限使用が可能 |
Floating Everywhere | マルチユーザの使用が可能でリモートでHuygensを操作できる |
■アルゴリズムの種類
Classic Maximum Likelihood Estimation(CMLE): |
*最も一般的な3Dデコンボリューション |
Goods Roughness Maximum Likelihood Estimation(QMLE): |
*STEDのようなノイズの多いデータ用 |
Quick Maximum Likelihood Estimation(QMLE) : |
*蛍光画像のような低ノイズデータ用 |
オプション(処理サンプル画像は各リンク先でご確認ください)
■デコンボリューション処理モジュール
明視野/J, 蛍光/J, Nipkow/J, レーザ共焦点/J, 多光子,STED/J,
Light Sheet/J, Array Detector/Jに対応
■解析モジュール
- Object Analyzer:3Dデータのオブジェクトをインターラクティブ又は自動で測定
- Object Tracker:3Dデータのオブジェクトをインターラクティブ又は自動で追跡
- Colocalization Analyzer:蛍光標識のオーバーラップの解析
■ビジュアライゼーション
- MIP Render : MIP処理での表示
- MovieMaker:プレゼン用複雑なムービー作成
- Surface Rendering:ポリゴンサーフェイスでの3D表示
■復元モジュール
- Chromatic Aberration Corrector : 多色画像の色ずれ補正(X,Y,Z)
- Crosstalk Corrector : チャンネル間のクロストーク補正
- Object Stabilizer : タイムラプス撮りこみ時の対象物の位置補正
- PSF Distiller/J:PSFの測定モジュール
- Tile Stitching : 複数画像の貼り付け
■その他の機能
- Full File Reader : 各顕微鏡メーカのRAWファイルの読み込み
- Deconvolution Express : 簡易操作でデコンボリューションを実行
- GPU support/J : 高機能GPUボードのサポート
- Batch Feeder : 指定されたフォルダー内画像を自動的にデコン処理実行
サンプル画像
下記画像はScientific Volume Imaging社のHuygensソフトウエアで作成されたものです。画像の版権は拡大画像の下段に表示されます。オリジナル画像は(https://svi.nl/homepage)で確認できます。
- Huygensは、北海道大学ニコンイメージングセンターにて稼働中。
- (より多くの処理画像が掲載されています。)
- メーカサイトのImage Gallery, Movie Galleryでも様々なデコンボリューション処理例が見られます。
===↓画像の上にカーソルをのせると処理後の画像が現れます。↓===
蛍光像(花粉)
2光子画像(ノイズの多い画像から元のスムーズ画像が復元されています)
レーザー共焦点画像
Leicaレーザ共焦点
(35枚のHeLa細胞Mitochondria画像)
サンプル提供:馬淵 正博士(山梨大・医・生化)
SurFace表示(Option)
サンプル提供:馬淵 正博士(山梨大・医・生化)
オリンパスFluoView1000レーザー共焦点
(141枚のHeLa細胞Mitochondria画像)
サンプル提供:馬淵 正博士(山梨大・医・生化)
横河電機CSU-X1 Ca-3DFRET観察
サンプル提供:ライブセルイメージング講習会2008
マウス神経細胞(オリンパスFV-1000 2光子顕微鏡)
サンプル提供:ライブセルイメージング講習会
※ユーザデータを処理できるデモソフトを用意しております。
必要な方は当社salesまで。